「沢渡くんって綺麗に脚が上がるのね。ビックリしちゃった」
僕にとっては、脚を上げる=蹴りを入れるなのだけど、こんなところで役に立ってしまった。 Continue reading “12/22 (火) 16:30 彼女のために”
小説の部屋
「沢渡くんって綺麗に脚が上がるのね。ビックリしちゃった」
僕にとっては、脚を上げる=蹴りを入れるなのだけど、こんなところで役に立ってしまった。 Continue reading “12/22 (火) 16:30 彼女のために”
「今月は、表現力を高めてもらうために創作ダンスの先生をお呼びしました」
・・・相変わらず、部長の発想は面白い。でも言葉ではなく身体で表現するというのは難しい。それは朝霧にとってもそうで、すっかり憂鬱そうな表情になっている。 Continue reading “12/21 (月) 17:00 しょうがない”
そして自宅に戻ると、更に何かが届いていたようで、母も驚いていた。
「モテモテで大変ね。・・・本当に彼女はいないの?」
・・・母には言えない。それに、僕は愛する人から愛されたい、誰でもいいわけじゃない。 Continue reading “12/20 (日) 20:00 パーティーの夜”
僕は恋人がやってくるのを心待ちにしていた。恋人に誕生日を祝ってもらうなんて、初めてのことだ。
いつもよりいいスーツを着、髪型ももう一度確認して、彼女を待つ。
しかし入り口に現れた有紗さんは涙に暮れていた。 Continue reading “12/19 (土) 23:00 最高の贈り物”
試験が終わった。でも気になることがあった。それは、みんなの上柳さんを見る目が違っていること。・・・彼女がかわいそうだ。
彼女とは一言も話さなかった。それどころか、彼女は僕のほうを見ようともしない。今日も試験が終わると逃げるように帰ってしまったし。 Continue reading “12/18 (金) 11:30 一言”
僕は昨夜のうちに決心を固めていた。誰からも何ももらわない、と。でもそう思ったからなのかどうなのか?誰からも声をかけられないまま放課後になってしまい、もうこのままさっさと帰ることにした。
「朝霧、早く帰ろう」
一日目は無事に終了・・・と思いきや、
「もうすぐ沢渡くんの誕生日なんだって?」
と上柳さんが言い出したから、また複雑な心境になってしまった。・・・すると、たかが玄関まで一緒に歩くだけなのに、妙に周囲から見られているような気になってしまう。 Continue reading “12/15 (火) 11:30 はずみ”
先週から部活は試験休みに入っていたので、ちょうど結城のお見舞いに行くにはもってこいだった。今日からは仕事にも完全復帰しているそうで、よかった。 Continue reading “12/14 (月) 23:30 世の中のバランス”
俺の快気祝いだとか何とか言って、響、沢渡と共に食事をすることになった
「もう何でも食べられるの?」
・・・だから、いいって。お前。 Continue reading “12/13 (日) 18:00 打ち合わせ”