「まだここにいたのか」
・・・ああ、こんな時間。さすがに疲れも感じられるようになって来た。外国とのやり取りには時差がつきもので、となると、時間の感覚もだんだんおかしくなってくる。 Continue reading “2/10 (水) 23:30 執務室にて”
小説の部屋
「まだここにいたのか」
・・・ああ、こんな時間。さすがに疲れも感じられるようになって来た。外国とのやり取りには時差がつきもので、となると、時間の感覚もだんだんおかしくなってくる。 Continue reading “2/10 (水) 23:30 執務室にて”
今のところ僕の形勢は不利。どうして分かってもらえないのだろう。今は僕の意見が一番よさそうなのに。
「客観的に見ていて、どうだった?」
こういうときに頼りになるのはやはり結城だ。そう、僕はおもいっきり当事者なので、主観がすべてになってしまっている。 Continue reading “2/9 (火) 23:00 風”
実はこのところ、ある国の情勢に不穏なムードが高まってきていたので警戒していたのだけど、ついに爆発してしまったようだ。我が国としてはどんな立場をとるのか、そしてどんな対応をするのか、決断までの猶予はそれほど長くない
「ここが正念場だね」 Continue reading “2/8 (月) 18:30 戦闘開始”
こんなときには有紗さんとも顔を合わせ辛い、と思っていたら、急用が出来て会えないとのことだった。正直ホッとした。・・・しかし会いたいときにはいつでも会うことにしたはずが、逆に気持ちが落ち着いてしまったとかで、結局いつものように土曜日に会うだけにとどまっている。
そして僕はピアノを弾いていた。この一週間は一体何だったのだろう。 Continue reading “2/7 (日) 23:30 反省”
定例の土曜夕食会は・・・。
「何だよお前、妙に意識しやがって」
結城はいつもの様子を全く崩さないので、ついにはバカバカしくなって来ていた。一人悩んでいた僕は一体なんだったんだ。 Continue reading “2/6 (土) 19:30 意見します!”
このままではいけない、いけないと思いつつ、思えば思うほど気持ちが焦って情緒不安定になる。
「どうしたの?昨日からずっと変だよ。大丈夫?」 Continue reading “2/5 (金) 22:30 僕のために?”
我ながら、望月先輩の前で泣いてしまったことがショックで、加藤にしばらく慰めてもらう羽目になった。・・・結城は当然仕事。夜まで会えないのに、とてもそれまで平静を装い続けることができそうになかったからだ。
そして夜・・・。今日は宮殿の僕の部屋で朝霧と勉強した後、結城の部屋に向かった。
「どうしたんだ?一体」 Continue reading “2/4 (木) 1:30 気まずさ”
試験一日目。無事に終わったけれど、実はこのあと約束がある。望月先輩から食事に誘われてしまったのだ。
もう3年生は自由登校になっている。なのにわざわざ僕に会いにくるだなんて、かなり複雑だ。 Continue reading “2/3 (水) 12:30 二人きりの部屋で”
最近朝霧には迷惑をかけっぱなしだから、試験勉強くらいは手伝ってあげないと・・・。
「いいよ別に気にしなくても。・・・でも言い訳を多めに考えておいてくれると助かるかな?」
ああ、そうだね。こう聞かれたらこう返す、というマニュアルはもっと必要かも。 Continue reading “2/2 (火) 22:30 親友の意見”
勉強会での話は朝霧から聞いていた。そして、おそらくそれについての話があるのだろう、兼古先輩から何度か電話が入っていた。しかし、仕事に追われて結局連絡出来ずじまいになっていた。
「いいよ別に。忙しかったんだろ?」
それで、と思って、昼食を一緒にとる約束をしてみたら、了承してくれた。 Continue reading “2/1 (月) 13:00 憧れ”