「じゃあ、朝霧に上柳さんのことを頼むよ。僕は沙紀ちゃんの面倒を見るから」
と沢渡が言い、事態は逆転してしまった。でも部活で作品を仕上げること、が優先事項であることはみんな一緒。それに沙紀ちゃんとしても、沢渡と近づけるのはまんざらでもないらしい。 Continue reading “10/22 (木) 21:30 時期”
小説の部屋
「じゃあ、朝霧に上柳さんのことを頼むよ。僕は沙紀ちゃんの面倒を見るから」
と沢渡が言い、事態は逆転してしまった。でも部活で作品を仕上げること、が優先事項であることはみんな一緒。それに沙紀ちゃんとしても、沢渡と近づけるのはまんざらでもないらしい。 Continue reading “10/22 (木) 21:30 時期”
そして僕は思い切って、上柳さんと役について話してみることにした。
「朝霧くんは、ドンと構えていてくれればいいと思うの。友達より彼氏を選んでしまうくらいなのだから、私が熱烈に朝霧くんのことが好きで甘えるという感じがいいんじゃないかな?」 Continue reading “10/21 (水) 22:00 打開策!?”
でも大体、彼氏って何?
部活が再開し、僕は上柳さん演じる女の子の彼氏役を務めることになったのだけど、瞬く間に兼古先輩に呼ばれてしまった。 Continue reading “10/20 (火) 23:00 彼氏像”
僕はダメな男なのかな・・・。
僕は僕なりに、沙紀ちゃんのことを好きだったと思う。でもうまくいかなかった。どうしたらいいのか全く分からなかったのだ。
・・・そして落ち込んでいたら、沢渡のほうから僕の部屋に来てくれた。 Continue reading “10/19 (月) 23:30 Starting Over”
再びベッドに戻ってきたときには、有紗さんはカンカンになって僕を睨みつけていた。
「どういうことよ」
「いえ、別に大したことじゃありません。有紗さんだって、夜中に悩みの森に迷い込んでしまったときには、誰かの声が聞きたくなりませんか?」
「・・・別に、希じゃなくてもいいじゃない」 Continue reading “10/18 (日) 10:30 落ち着き”
今日の部活に、上柳さんは来てくれた。・・・兼古先輩はずいぶん喜んでいたみたいだった。これで、今月の作品は予定通り。
休憩時間に上柳さんが僕に何か話したそうにしていたので、僕たちは空き教室に向かった。
「沢渡くん、あのね・・・」
とても言いにくそうにして、彼女は僕を見ない。 Continue reading “10/17 (土) 23:30 SOS”
試験が無事終わったところで、緊張の時間が近づいてきた。・・・さて、今夜のリハーサル見学会に上柳さんは来るのか?・・・僕は彼女のそばにいてあげたいと思った。そしてそのためには、朝霧と沙紀ちゃん、村野さんの5人で一緒にいてあげることが重要だと思った。・・・二人きりはよくない。 Continue reading “10/16 (金) 21:00 宣告”
今日は彼女が来ていたので、試験終了後に声をかけてみた。・・・その間に、朝霧も沙紀ちゃんに気の利いた言葉の一つでも言うように、と前の休み時間に言っておいた。
「少し時間ある?話をしたいんだけど」 Continue reading “10/14 (水) 12:30 話”
明日から試験なので、朝霧が僕の部屋に来ている。
「どうしてもっと早くから勉強しておかなかったんだ?こんなに分からないままで試験を受けようだなんて、どうかしてる」
「そんなこと言わないでよ。これでも少しは忙しい身なんだ」 Continue reading “10/13 (火) 23:30 それぞれの悩み”