未だに信じられない。先日も、希の誕生日のときにご一緒させていただいた両殿下が、お亡くなりになるなんて。しかも、新婚旅行からお戻りになる途中でだなんて…。
響殿下はそれこそ王子様のようで、いつも素敵で、テレビの中で拝見するだけで胸がいっぱいになる、別世界の方だと思っていたのに、何故か今ではお知り合いになることができて、年明けにも、新年の挨拶メールをいただいてしまった。そして舞妃殿下も、私が怪我をして宮殿で治療していただいたときに話をしに来てくださり、とても気さくで優しい印象を受けた。
お二人とも大好きなのに…、希の誕生日のときの映像を見ていると、あの楽しかったときのことが思い出されて、余計に悲しくなってくる。
でも、事実は事実…。
希は新しい皇太子として即位することになり、今回のことで何度か会見をしているところをテレビで見た。希にとって殿下はお兄さんのような存在だと、事あるごとに言っていたから、そのショックの大きさは計り知れないものだと思う。でもすぐさま即位することになって、しかも財務長官に就任してまだそれほど日も経っていないのに、皇太子という肩書きまで増えることになって、大変なのは想像するまでもない。
その証拠に、連絡してみても「既読」の文字さえつかない。それほど忙しくしていることだろうし、気持ちに余裕がない、ということに違いない。会見でも、当然ながら表情は硬かった。でも、こんなときに私がしてあげられることは何もない…。
それでも、加藤さんから連絡をいただいて、兼古先輩、清水先輩とともに、明日の国葬に参列させていただけることになった。その中で、希は朝霧先輩と演奏するのだそう。…それもまた、希の部屋で両殿下とともにピアノを聴いたことが思い出されてしまって、胸が苦しくなる。
そしてまた、会見のときの映像を見ていて気づいた。一瞬だけ映った希の指のリングは、殿下のものなのでは！
希が殿下のリングを欲しがっているというのは、何度となく聞いていた。それが今希の指にはめられているということは、本当に殿下はお亡くなりになってしまったということだ。
世の中、こんなにも悲しいことがあるなんて。でも希はこの厳しい現実に立ち向かっている。
希、頑張って。…読んでくれないかもしれないけど、メッセージを送っておこうと思う。応援してるよ。
明日、参列するのが辛いなぁ…。