4/30 (日) 21:00 「H-K Time」

「H-K Time」は、もともとホーンスタッド国民のために、王宮ならびに政府が、政策を分かりやすく伝える短い情報番組だった。しかし、響殿下や沢渡殿下が出演されて、国内の著名人と対談したり、国民にスポットを当てたりするようになってからは、視聴率もうなぎのぼりの人気番組になっている。現在では毎月最終日曜日の21:00から30分間、国内の企業の活性化も狙って、国営放送だけでなく民放テレビ局も含めて、持ち回りで放送されている。

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オープニングテーマが流れ、黒いスーツに白いシャツ、黒とブルーと白のストライプ柄のネクタイを締めた希が、ニュースキャスターのように机越しに上品な笑顔で一礼する。・・・今日もカッコイイ!ビデオちゃんと回ってるよね。うん、OK。

殿下:みなさんこんばんは、沢渡希です。年度が替わって一ヶ月が経とうとしていますが、この春就職進学されたみなさんは、もう新生活に慣れましたでしょうか?今回私は幼稚園から会社まで、さまざまな新入生にインタビューをしてまいりましたので、まずはそちらをご覧ください。

VTRではまず幼稚園を訪れて、・・・すでにもみくちゃになってたけど(笑)、希が腰をかがめて園児にインタビューしていた。「幼稚園ではどんなことが楽しみ?」とか「大きくなったら何になりたい?」とか。先月希の幼稚園に行った時も感じたけど、子どもに接する時の希って、ホントにかわいい。しかもどこで覚えたのか抱っこするのも上手だし、一緒に遊んであげたりもしている。そしてまた子どもになつかれるんだよね。この番組でもすでに何度か見ているけど、かなり子煩悩みたい。・・・あ、一人泣いちゃった(笑)。

続いて小学校、中学校、高校、大学、省官庁、一般企業などを訪れて、少しずつ、時に優しく時に厳しくインタビューしていた。・・・いつこれを撮影したんだろう?聞いてなかったよ。

殿下:私の印象としたしましては、みなさん期待と不安が入り混じっていまして、初々しかったですね。私もこの番組に初めて出演させていただいた時は、随分と緊張しておりましたが・・・

全然そうは見えなかったけど・・・。

殿下:だんだん自然と慣れていくものですね。どんな人にも新入生の頃があってそこを通ってきたわけですから、みなさんにもできるはずです。上司や先輩のみなさんは、ご自分が入った頃のことを思い出してください。何も知らないから新入生なのですから、面倒だと思わないで一から教えてあげてください。部下は上司の映し鏡と申しますからね。

続いて質問があったという社会保障制度の仕組みについて、ボードを使って説明してくれて・・・私はそんな制度があること自体知らなかったけど、まるで先生みたいだった。学校の先生もみんなこんな感じだったらいいのにね、凄く分かりやすいし、授業が楽しみでしょうがなくなるよ。

殿下:ご質問、ご要望、ご感想等は、お手紙、メール、SNSのハッシュタグ等でお寄せください。お待ちしております。それではまた来月お目にかかりましょう。沢渡希でした。

一緒に「さようなら」とお辞儀をして拍手。そしてCMが流れる。なんだか希のための時間って感じで、おいしすぎる。幸せだったな~、このビデオを見て、土曜日まで頑張らなくちゃ。

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