May

5.01 (月) 18:00 期待とその現実
5.02 (火) 23:30 激務の果てに・・・
5.03 (水) 17:30 遠足
5.04 (木) 1:00 進路調査書その3
5.05 (金) 1:00 恋の行方
5.06 (土) 1:00 理想の家族像
5.07 (日) 7:00 このまま時が止まればいいのに・・・

5.08 (月) 16:00 予想外の展開
5.09 (火) 15:30 再現ドラマのような・・・
5.10 (水) 23:00 かけがえのない兄弟
5.11 (木) 11:00 目には目を!
5.12 (金) 22:00 求め合う心
5.13 (土) 22:00 つなぎとめるもの
5.14 (日) 14:00 手紙

5.15 (月) 17:30 自信
5.16 (火) 21:00 内緒ごと
5.17 (水) 23:00 大きな愛に包まれて
5.18 (木) 20:00 発展的解消
5.19 (金) 22:00 内なる漆黒の世界
5.20 (土) 21:00 試験前
5.21 (日) 23:00 確固たる信念

5.22 (月) 17:00 ためいき
5.23 (火) 19:00 どんなに着飾っても
5.24 (水) 21:00 エレガントな客
5.25 (木) 14:00 怒りのオーラ
5.26 (金) 21:00 お祝いの言葉
5.27 (土) 22:00 愛し合うこと
5.28 (日) 9:00 捜査会議

5.29 (月) 18:00 心のドア
5.30 (火) 23:00 オレンジの誘惑
5.31 (水) 12:00 意地の張り合い?

5/31 (水) 12:00 意地の張り合い?

昼休み、学食で友人と話していると、携帯が震えた・・・沢渡からだった。

「今夜兼古先輩がドラマに出演するから、君の意見も聞かせてよね」

・・・ごく短いメールだった。しかし相変わらずというのか、忙しいくせにそうは感じさせないところがある。僕のほうからも時々書くけど、彼からのほうが断然多い。 Continue reading “5/31 (水) 12:00 意地の張り合い?”

5/30 (火) 23:00 オレンジの誘惑

週末にはいよいよ沢渡との全面対決!全国模試が控えていて、昼夜問わず問題集に取り掛かっている・・・のに、視線は行間を漂っていることに気づいた。まただ・・・、こんなんじゃ、大差で負けてしまう。せめて僅差で負けたい。

ブンブンと頭を横に振って、僕も得意な数学に挑もうとしてはみるのだけど、どうも集中できない。何なんだ、まったく・・・。仕方なく、コーヒーを一口すすって、背もたれにどっと身を預けた。 Continue reading “5/30 (火) 23:00 オレンジの誘惑”

5/28 (日) 9:00 捜査会議

現在殿下のごく身近でお仕えしているのは、側近として加藤さん他五人、秘書として松本さん他三人、マッサージ師一人、スタイリスト一人、そしてヘアメイクの私となる。しかし本当に身の回りのことまでお近づけになるのは加藤さんだけなので、相変わらず先日あれ程までに怒っていらした理由が分からない。そういうわけで時々、お側仕え同士、事態の断片を持ち寄ってつなぎ合わせようとすることがある。 Continue reading “5/28 (日) 9:00 捜査会議”

5/26 (金) 21:00 お祝いの言葉

もちろんそんな僕の様子を知っているのはごく一部の身内だけなので、晩餐会は一通り終わり、隣の部屋で行われる歓談パーティーになると、一段と盛り上がりを見せ始めた。

有紗さんはピンクの光沢があるドレスを着ていて、それはそれで似合っていたし、見栄えのよいヘンケル殿下との仲むつまじい様子は、幸せの絶頂といったところだ、傍目から見ると。・・・この数日本当に神経がブチ切れそうだけど、実際に話したのは結城と朝霧にだけ。こんな状況で深雪に電話すると返って問題を引き起こしそうなので、それは控えている。・・・試験を受けに行くことが出来ればどんなに幸せだっただろうか。 Continue reading “5/26 (金) 21:00 お祝いの言葉”

5/25 (木) 14:00 怒りのオーラ

婚約の儀のためにメイクを施している最中、誤って筆を一本落としてしまった。途端に目をお開けになった殿下からジロリと刺すような視線をいただいてしまい、体の芯まで凍りつきそうになる。

「失礼いたしました」

それには答えず黙って目をお閉じになり、とりあえずはホッと胸をなでおろす。殿下どうなさったんですか?怖すぎますよ。 Continue reading “5/25 (木) 14:00 怒りのオーラ”

5/24 (水) 21:00 エレガントな客

お昼過ぎにリディア国王陛下ご一行がお見えになり、迎賓館へとご案内した。去年の春に江口陛下のお供でリディア国を訪れたことがあり、一度お目にかかったことがある・・・その時に知り合ったんだろうな。だったら二股かけられていたことにもなるじゃないか。いや、響殿下の葬儀に参列していただいたから、その時かな?

とにかく確かにハンサムな容貌を持つヘンケル殿下はプレイボーイだと、各国王族の間では噂されている。やることなすこと派手で気取っていて・・・すでにさっきから有紗さんと寄り添ったまま離れない。勝手にしてください、という感じだけど。 Continue reading “5/24 (水) 21:00 エレガントな客”

5/23 (火) 19:00 どんなに着飾っても

僕はあらゆる状況を想定しているつもりなんだけど、予想だにしないことが起こることも事実。しかも大部分はこの方が引き起こしているから、とても歓迎する気にはなれない。もっと嬉しいハプニングがあったっていいだろうに。

「ちょっとよろしいかしら?」

 誘われるまま空いている部屋へと一緒に入る。久し振りにこうして至近距離で見ると、化粧が濃くなったんじゃないか?と思う。今となればどうしてこの方と付き合っていたのだろうと不思議に思えるくらいだ。その上まだ僕を嫌いにさせるつもりですか? Continue reading “5/23 (火) 19:00 どんなに着飾っても”