January

1.01(日) 2:30 新しい年の幕開け

1.02(月) 14:00 新婚滞在
1.03(火) 9:00 自然
1.04(水) 14:00 美術館見学
1.05(木) 15:00 サプライズ
1.06(金) 1:00 この世の果て
1.07(土) 12:00 悪い予感
1.08(日) 15:00 未来は誰の手にある?

1.09(月) 22:00 前夜
1.10(火) 14:00 突然のニュース
1.11(水) 14:00 手紙
1.12(木) 16:00 お土産
1.13(金) 19:30 ピアノの調べ
1.14(土) 1:00 自覚
1.15(日) 23:00 決意

1.16(月) 19:00 やるせない気持ち
1.17(火) 15:00 国葬
1.18(水) 11:00 不安
1.19(木) 13:00 笑顔
1.20(金) 22:00 距離
1.21(土) 7:00 朝のひととき
1.22(日) 19:00 ぬくもり

1.23(月) 17:00 精神安定剤
1.24(火) 3:00 不安
1.25(水) 12:00 昼休みの逢瀬
1.26(木) 23:00 提案
1.27(金) 23:30 現実の壁
1.28(土) 20:00 驚きの連続
1.29(日) 1:00 秘訣

1.30(月) 22:30 訪問
1.31(火) 13:00 最後の午餐

1/30 (月) 22:30 訪問

もうすぐ試験ということで、ターボリフトに乗り込んで、「沢渡殿下の部屋」と行き先を告げる。…沢渡が殿下になるなんて、響殿下が亡くなられたことでさえ、まだ受け止め切れていないのに。

沢渡のおかげで僕も親しくさせていただいて、僕の演奏を喜んで聴いてくださったり、逆に手料理をごちそうになったりした。響殿下ご夫妻の部屋は今もそのままになっていると聞いている。…王宮のことだから、沢渡の即位や何やらでまだ手が回らないというのが本音なのかもしれないけれど。 Continue reading “1/30 (月) 22:30 訪問”

1/27 (金) 23:30 現実の壁

もうすぐ試験!それが私の現実だった。…今まで希のことでいっぱいになりすぎていたかも。世間の人々は、響殿下ご夫妻の死を悲しみながらも、徐々に日常に復帰して、希が皇太子に即位したことを受け入れている。かく言う希も、毎日いろんな顔を見せているので、私のことを心配してくれているのも、彼の一面でしかないということを覚えていかないといけない。私ももっと大人にならないとね…。 Continue reading “1/27 (金) 23:30 現実の壁”

1/26 (木) 23:00 提案

希ってば…。思い出すだけで、恥ずかしくなってしまう。まさか学校であんなことを…。

“大部分は、しばらく会いに行けていなかった俺のせいだけど、お前のせいでもあるぞ。最近やたら不安定で、会っても何も言ってくれないし、とりあえず落ち着かせることが先決だと思ったんだ」 Continue reading “1/26 (木) 23:00 提案”

1/25 (水) 12:00 昼休みの逢瀬

学校は早くも中間テスト前。今月になってから全然登校できていなかったこともあって、今日は朝から学校に来た。…一番の目的は、深雪に会うことだけど。

僕は皇太子に即位したけど、事情が事情だけに、世間は浮かれモードではない。よって、クラスメイトにも、授業がどこまで進んでいるかを聞いたり、生徒会の役員には不在中にあったことなどを聞いたり、淡々と午前中を過ごした。そして待ちに待った昼休み! Continue reading “1/25 (水) 12:00 昼休みの逢瀬”

1/23 (月) 17:00 精神安定剤

「何か落ち着いたな、お前。深雪ちゃんのおかげか」

仕事の合間に、結城が楽しそうに言った。…結城や加藤の作戦は見事に成功したわけだ。

「僕が取り乱している場合ではないって、よく分かった。今は深雪のほうが心配だよ。両殿下のことも、まだ受け止め切れていないようだし」

「それで、学校のことなんだが…」 Continue reading “1/23 (月) 17:00 精神安定剤”

1/22 (日) 19:00 ぬくもり

時間を割いた、と加藤が言ったので、今日は束の間の逢瀬か、と思いきや、大胆にもレストランでの夕食を組み込んでくれていたので驚いた。…それほどまでに疲れているように見えたのかな。

ほぼ予定通りに個室に入ると、黒いワンピースを着た深雪が、今にも泣き出しそうな顔で僕を見上げた。 Continue reading “1/22 (日) 19:00 ぬくもり”