August

8.01(月) 1:30 裸の心
8.02(火) 23:00 ツボの違い
8.03(水) 23:00 妥協点
8.04(木) 16:00 移動の車中にて
8.05(金) 21:30 魂胆
8.06(土) 22:00 白い炎
8.07(日) 8:30 会いたい気持ち

8.08(月) 23:30 理性と感情
8.09(火) 23:00 緊張の一瞬
8.10(水) 23:30 心の準備
8.11 (木) 23:30 宮殿にて
8.12(金) 6:30 初仕事
8.13(土) 22:00 私だけの存在
8.14(日) 16:00 二人きりの部屋で

8.15(月) 10:30 新しい台本
8.16(火) 20:00 写真撮影
8.17(水) 11:30 悪魔
8.18(木) 22:30 私の天使
8.19(金) 22:30 ゴキゲンな理由
8.20(土) 21:00 HANABI
8.21(日) 23:00 テスト

8.22(月) 10:30 悪魔降臨
8.23(火) 12:30 本気と演技の狭間で
8.24(水) 1:00 忠告
8.25(木) 18:00 スカウト
8.26(金) 15:00 客観的意見を求めて
8.27(土) 13:00 口実
8.28(日) 16:00 ある出版社にて

8.29(月) 23:00 内情
8.30(火) 22:00 アドバイス
8.31(水) 23:0 静かなる興奮

8/30 (火) 22:00 アドバイス

財務長官就任を前に、やっておきたいことがあった。

「街を歩きたいんだ・・・地下鉄の乗り方を教えてくれない?」

これからは国内外の人に顔を知られる存在になるだろう、となると、街を歩くことが難しくなる。しかももともと車移動が多かったから、地下鉄の乗り方はほとんど分からない。・・・国民の代表がこのままでいいはずがない。 Continue reading “8/30 (火) 22:00 アドバイス”

8/28 (日) 16:00 ある出版社にて

「それじゃあ、9/1はクリウスでの取材を頼むよ」

今旬な高校生と言えば、クリウスの朝霧智史くんだ。先日のヴァイオリンコンクールで優勝して以来いろいろな媒体に出ているため、女子高校生をターゲットとした我が社の雑誌でも扱わないわけがない。しかし、首都圏のコアな読者からのリクエストはやや異なっている。

“朝霧さんの友人の、沢渡さんを取材してください” Continue reading “8/28 (日) 16:00 ある出版社にて”

8/26 (金) 15:00 客観的意見を求めて

加藤さんは、沢渡が素性を明かした後は、部室で見学することが多くなった。同じ待つのなら見学したらどうか、と勧めてみたら、快諾してくださったのだった。しかし不思議なのは、体つきががっしりしているのに、空気のように辺りに溶け込んでしまっていること。さりげなく沢渡をフォローしながらも、必要以上のことはしない・・・気づけば、沢渡のそばに加藤さんがいることが当たり前のようになっている。 Continue reading “8/26 (金) 15:00 客観的意見を求めて”

8/25 (木) 18:00 スカウト

それでも沢渡は、部活の後深雪ちゃんを連れ出して二人だけの時間を過ごしたようだった。そしてその後の深雪ちゃんは多少落ち着いたように・・・見えただけなのか、どうなのか。

などと部活の心配はつきないのだけど、俺たちはれっきとした受験生だ。・・・俺の将来は一体どうなるのか、一応は親に言われて法学部を受験先リストに挙げてはいるが、実際問題として、俺の今の学力ではとてもではないが合格することなどできないだろう。 Continue reading “8/25 (木) 18:00 スカウト”

8/24 (水) 1:00 忠告

沢渡に、何時でもいいから連絡をくれるようにとメールを書いておいたら、夜中にかかってきた。

“すみません、本当に忙しくて。でも来月になったら、もっと忙しくなるかもしれないんですよ。ちゃんと部活に行けるか心配です”

だったら余計に、今月中に詰めておいたほうがいいよな。 Continue reading “8/24 (水) 1:00 忠告”

8/23 (火) 12:30 本気と演技の狭間で

沢渡は仕事が忙しいようで、午前中の数時間しか部活に来られない。だから、深雪ちゃんがヒロインを演じることになったことについて、ほとんど話せていない。・・・きっと嬉しいに違いないのだけど、二人は私情を挟まず演技に集中していて、しかも沢渡は時間が来たらさっさと帰ってしまったので、まだ放心状態でいる深雪ちゃんを落ち着かせるのは、役通り俺しかいなくなってしまっている。 Continue reading “8/23 (火) 12:30 本気と演技の狭間で”