Introduction

「学園の貴公子」は、ホーンスタッド王国にあるクリウス学園高等学校を舞台に、次期皇太子である高校生、沢渡希くんとその周囲の人々の様子を描いた小説です。

実は、このシリーズで一番最初に書いたのがこの作品です。当初は、1999年12月1日~2001年4月1日に月2回程度更新をしていたのですが、2学期分からは、小説内のエピソードと同じ日時に更新するタイムリー更新を始めました。

その後、『学園の貴公子第2章』、『王宮の貴公子』と1日1話のタイムリー更新をしたあと、遡って、沢渡くんが1年生のときを描いた『学園の貴公子序章』もタイムリー更新したのですが、ずっと思っていたんですよね、『学園の貴公子』も1日1話形式に書き換えたいな、と。

更にその後、もともと小説を掲載していたサイトが何故か見られなくなり、2015年4月から『学園の貴公子序章』をnoteに引っ越し、2016年4月から『学園の貴公子』を1日1話形式で更新し始めました。

しかし、この年は、ワタクシが社会人大学生として、文学部の卒業論文提出を控えておりました。…今思うと不思議なくらいなのですが、その多忙な時期でもちゃんと毎日更新していたんですよね。しかし卒業が決まった3/10を境に、どうやら緊張の糸が切れてしまったらしく、更新がストップしてしまいました。…未だに3/11~3/31の分がないのです(汗)。

ということで、今回こそは!と、何度目かの正直で、話をつなげていきたいと思っております。基本的には1日2話更新で、できるだけエピソードと同じ時間帯に更新することを心がけていきます(が、必ずしも予約投稿の時間には更新されないみたい!?)。

それでは、まずは、前作『学園の貴公子序章』の復習からどうぞ。

 

―『学園の貴公子序章』あらすじ―

幼稚園卒園後に入宮し英才教育を受けてきた沢渡希は、社交性を身につけるためにクリウス学園高等学校に入学する。クリウス学園は名家の子息令嬢が多く通う一流校。しかし沢渡は庶民の生まれであることから、なかなか周囲に馴染めないでいる。

それでも成績は常に学年トップ、そして並外れた美貌の持ち主であり、統率力に優れていることから、徐々に頭角を現していく。また、演劇部での活動や、信頼できる兼古先輩との出会いは、彼の高校生活を豊かなものにしていく。しかし、同じ演劇部の上柳さんとのトラブルは、彼の心に爪痕を残すことになる。

一方王宮生活は順調である。次期皇太子として徐々に国務に携わるようになっており、また、恋人有紗との関係も公にできないながらも続いている。

学生生活も2年目に突入。沢渡希の今後の成長ぶりはいかに!?

 

―『学園の貴公子』登場人物―

沢渡希(Sawatari Nozomi)
クリウス学園高等学校2年、演劇部所属、かつ、ホーンスタッド王国次期皇太子。180センチの長身に、腰まで伸ばした漆黒の髪がトレードマーク。頭脳明晰、容姿端麗、運動神経抜群、しかしどこかで他人とは壁を隔てている孤高の貴公子。

兼古祐輔(Kaneko Yusuke)
演劇部の先輩であり、現生徒会長。同じく180センチの長身に爽やかなルックス、オープンな性格で人を惹きつける学園No.1のアイドル。

清水美智枝(Shimizu Michie)
演劇部の部長で、兼古先輩の彼女。大人びた印象で学年トップの頭脳の持ち主。小説家の母を持ち、脚本演出で二人のプリンスの魅力を引き出す演劇部陰の主役。

川端深雪(Kawabata Miyuki)
演劇部の後輩。新入生歓迎会での演劇部の公演に感動し、演劇部のオーディションを受ける。天性の演劇センスを持つが、普段は控え目でおとなしい女の子。将来性は未知数…。

朝霧智史(Asagiri Satoshi)
沢渡くんの親友であり王宮のヴァイオリン楽士。同じくクリウス学園高等学校2年に在籍し、常に沢渡くんと行動を共にしている。お人好しな性格で、憎めないヤツ。

響貴久(Hibiki Takahisa)
ホーンスタッド王国皇太子。28歳。クリウス学園高等学校卒業後入宮、現在では外交問題を担当し、親しみやすい人柄から多くの国民の支持を得ている。

結城憲弘(Yuki Norihiro)
沢渡くんの教育係兼王宮相談役。34歳。仕事に厳しく歯に衣着せぬ発言から周りからは恐れられているが、沢渡くんにとっては親友であり父のようでもある、良き理解者。

江口有紗(Eguchi Alisa)
ホーンスタッド王国国王陛下の実娘で、陛下の秘書。また沢渡くんの彼女である。

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