8/12 (金) 6:30 初仕事

先輩からお願いされたことはモーニングコール。

「本当に朝が弱くて困っているんだ。・・・先に断っておくけど、物凄く不機嫌な声をしてても、別に怒ってるわけじゃなくて眠いだけだから。気にせず何か話しかけて」

っていうか、夜寝るのが遅いから起きれないんじゃないですか?起こす時間を指定したメールが3時に入っていたのに、6時半には起きようだなんて・・・。

緊張する。先輩を起こすだなんて責任重大だし、寝起きが悪いっていうのも気になる。あまりにドキドキしちゃって、今日は早く起きちゃった。

じゃあ行くよ、せ~の。

プルルルル・・・、プルルルル・・・、プルルルル・・・。

出るまでは鳴らし続けてと言われたので、そのまま待つしかない。

プルルルル・・・、プルルッ

“・・・・・・はい”

うわっ、声がちっちゃい。

「おはようございます、深雪です」

“・・・・・・おはよう”

しばし無言。これは起きてない。

「横になってるとまた寝ちゃいますから、何とか身体を起こしてください」

“・・・うん、・・・やってみる”

そしてゴソゴソと、シーツがこすれ合う音がして・・・、

“・・・今何時?”

「6時半ですよ。朝早いんですね」

“今日も仕事が目白押しなんだよ。・・・ああ、目が覚めた、ありがとう”

言葉がはっきりしてきた。

「いいえ、このくらい何でもないです。今日も一日頑張ってください」

“ありがとう、また夜に電話するよ。じゃあね”

「はい」

ふう、一仕事終了。・・・確かに声は小さかったけど、そんなに不機嫌そうじゃなかったし、大丈夫だった。

・・・そう、次はいつ会えるのかな?近々ウチに挨拶に来るとは言っていたけど・・・、明後日はBlue Ribbon Day。先輩にプレゼントを渡したい。

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