9/2 (水) 21:30 告白

新しい服を着て待ち合わせの場所に向かうと、すでに先輩は私のことを待っていてくれた。

「お帰りなさい」

「ただいま」

そして私にそっとキス。・・・先輩から触れられたら、嬉しくて涙が出そうになってしまった。そんな自分に驚いたりして。

お土産に、とくれたのはピアス。そして私がBlue Ribbon Dayに、とプレゼントしたのはTシャツとタオル。・・・男物のサイズってよく分からなかったから、お店の人に聞いちゃった。

夕食の後、先輩は荷物を車に置きに行って、一緒に歩こうと言った。

「君の夏はどうだった?」

「・・・特に変わったことはありませんでした。大体部活がありましたし、そのほかは宿題をしたりとか、のんびりしてみたりとか」

高校生の夏休みじゃないね、と先輩は笑った。

「しょうがないじゃないですか、先輩はいなかったんですし」

「そうだね、・・・家族旅行はずっと前に決まっていたから、急に抜け出すことは出来なかったんだ。それは悪かったと思う。でもその分、これからは一緒だよ。2学期が始まったら、一緒に学食に行こう。・・・いいよね」

はい。・・・こんなに待たされたんだから、もうコソコソしたくない。

今日の先輩は、運動部とは一見分からないような紳士の出で立ち。きつすぎない爽やかな香りが私を包み込んでくれるので、その腕にすがりつきたくなってしまう。

「先輩。・・・もっと一緒にいたいです。もうどこにも行かないって言ってください」

「まゆちゃん・・・」

次の瞬間、私は筋肉質な先輩の腕に抱きとめられていた。

「・・・もう迷いはないみたいだね」

はい、それはもう・・・。

「僕が大事にしてあげる・・・」

先輩には分かっていたみたい。・・・もう大丈夫。

「私には先輩だけです。・・・先輩のことが好きです」

・・・私のことを好きな人、がいい。

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