10/27 (火) 17:30 撮影現場その2

続いて、沢渡が朝霧に説得されて葛藤するシーン。

朝霧:最近おかしいよ。何かあったんじゃないのか?

沢渡:(言動がおかしい)そんなことないよ。どうしてそんなことを聞くのかな?

朝霧:君の様子を見ていたら分かるよ。急にぼぉっとしたり、かと思うと急に感情的になったり。今までそんなことなかったから、みんなも心配しているよ。

沢渡:みんな?

朝霧:そう、クラスメートとか、兼古先輩とか。

沢渡:兼古先輩?・・・(急に頭を抱えてわめき出す)

朝霧:どうした?具合でも悪いの?

沢渡:・・・(朝霧の手を振り解いて)僕は兼古先輩にはめられたんだ。・・・もうどうすることもできない。

朝霧:何がどうしたって言うんだよ。

沢渡:(急に笑い出す)・・・これが現実だよ。みんな、まともそうに見えるけど、それは見かけだけで、内側は汚れて腐っているんだ。君だってそうじゃないのか?僕のことを心配するフリは見せても、本心から僕のことを心配しているわけじゃない・・・。

朝霧:何てこと言うんだ。一体どうしたんだよ。(沢渡を揺さぶる)

沢渡:(諦めた様子で)気休めはやめてくれ。そして、もう僕には近づかないほうがいい・・・。

朝霧:そんなわけにはいかない。僕たちは友達じゃないか。君が苦しんでるのを見て放っておけるわけなんかない。(沢渡を抱きしめる)

沢渡:友達?・・・友達って一体何なんだ?・・・僕にはもう信じられない。(その手をはねのけ退場)

沢渡は退場するなりその場にしゃがみこんでしまったので、声をかけにいく。

「沢渡、凄く良かったよ」

「先輩にそんなことを言われても、すぐには立ち直れませんって」

本音とも冗談ともつかない言葉を言われては、苦笑するしかないじゃないですか。

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