俺の快気祝いだとか何とか言って、響、沢渡と共に食事をすることになった
「もう何でも食べられるの?」
・・・だから、いいって。お前。
「俺の心配は要らない。それより、男ばっかりの寂しい集まりを開くなよ。確かに、気を遣わなくていいし、楽だけど、あんまりマメだと、俺達が危ない集団みたいじゃないか」
「・・・結城、そんなことを考えてたの?」
・・・何だよ、不思議そうな顔をしやがって。・・・もしかして、昨夜は楽しんだクチなのか?・・・もしかして、沢渡も?・・・クソー。
「今日は誰も呼ばないよ。僕たちだけで会うのだって、久し振りじゃないか。・・・何より、沢渡くんが喜んでくれてるのがいいじゃない?」
・・・また、沢渡を盾にしやがって。そうなんだよ、沢渡はこの三人で一緒にいるのが好きらしい。
「ねえ、沢渡くん、週末は空いてる?パーティーを開こうと思うんだけど」
あ、そうだ。もうすぐ沢渡の誕生日。
「あの~、実は母が張り切っていまして、日曜日には家にいるようにと言われているのです。でもそれ以外の日なら、いつでも大丈夫です」
「じゃあ、沢渡くんの家族とご一緒させていただいてもいいかな?」
沢渡が、大いに驚く。
「我が家は狭いですよ」
「大丈夫だって。祥子さんと、打ち合わせをさせていただくよ。それから、朝霧くんにも声をかけておくね」
「ありがとうございます。・・・正直に言うと、殿下に来ていただけると気分が楽です。今でさえああなのに、これ以上張り切ってもらわれると、どうしたらいいのか分からなくなります」
そうだよな・・・、どこまでも気が利くというか、用意周到というか・・・。
「大丈夫だよ、結城もいるしね」
「ますます張り切らないかと、心配ですけど」
「大丈夫だ。何がほしい?」
「え~、急に言われても・・・」
じゃあ、考えておけ。もだけど、響と相談しなくては。