今日殿下は、授業に出席されているので、その間に、私は学校関係者と打ち合わせをさせていただいている。
「沢渡くんの出席日数ですが、ギリギリなんですよね。しかし、皇太子殿下だからといって大目に見るわけにいかず、もし足りなくなった場合は、進級を見送ることになります。…もちろん、そんなことしたくありませんが」 Continue reading “2/9 (木) 14:00 学校関係者との打ち合わせ”
小説の部屋
今日殿下は、授業に出席されているので、その間に、私は学校関係者と打ち合わせをさせていただいている。
「沢渡くんの出席日数ですが、ギリギリなんですよね。しかし、皇太子殿下だからといって大目に見るわけにいかず、もし足りなくなった場合は、進級を見送ることになります。…もちろん、そんなことしたくありませんが」 Continue reading “2/9 (木) 14:00 学校関係者との打ち合わせ”
深雪さん補給のおかげで、何とか持ちこたえていらっしゃるが、週の半ばにあると疲労が色濃くなってこられる殿下…。平気そうに振る舞われているが、過密スケジュールに加えて、議会のためのお勉強もなさっているので、相当お疲れのご様子である。 Continue reading “2/8 (水) 23:30 側近としての務め”
今日は、ファッションデザイナーのKZとの打ち合わせが行われている。
殿下は、響殿下や結城さん同様、KZの服がお好きで、表舞台に立たれるときにはいつもお召しになっている。そしてまた、殿下はスタイルがよく、見栄えがよろしいので、世間ではファションチェックなる企画があるくらいである。しかし、すべての国民がよく思われているわけではなく、また国民の税金を使わせていただいている以上、あまり華美になりすぎるのもよくないので、ファッション面に関しては、常に綿密な打ち合わせが行われている。 Continue reading “2/7 (火) 22:00 秘密の打ち合わせ”
響殿下ご夫妻がお亡くなりになってから、早くも1ヶ月が経とうとしている。そのような中、私は陛下直々のお呼びをいただいた。
「沢渡くんに関する報告書と、沢渡くんが書いた部下の勤務評定を読ませてもらったよ。世間的な評判から言っても、沢渡班はうまく機能しているようだね。加藤くんもよくやってくれていると思うよ」 Continue reading “2/6 (月) 22:00 信頼関係”
そういうわけで、夜、今日はヴァイオリンを持参して、沢渡の部屋に向かうことにする。
「沢渡は、時期が大事だって言ってくれたよね。僕としては、もう1回くらいコンクールで優勝して、僕の実力を認めてもらえたら、独立しようかと考えているんだけど」 Continue reading “2/5 (日) 23:30 損得勘定”
今日の午後は久々に部活があって、沢渡も参加していた。
次の発表の場は4月の新入生歓迎会で、村野さんが脚本を書いた「校則ゼロ革命」を上演することになっている。テーマはズバリ、校則がなくなったらどうなるか、ということなのだけど、特に特定の主役を設定するわけではなく、それぞれの人たちを描く群像劇である。 Continue reading “2/4 (土) 22:00 個性vs協調性”
無事に試験が終わった、と思いたい。でも出来るだけのことはしたと思う。ということで、午後からは、アルバムのジャケット撮影へ。
媒体への露出が多くなるにつれ、写真の撮られ方も、以前とは比べものにならないほど上手になってきたと思う。特に今回は、僕の初めてのアルバムのための撮影なのだ!こういう風に見せたい、という意見は大いに出させてもらった。でもモデルとなる僕は、あくまでもこの素材でしかないので、沢渡ほどはうまく魅せられないけれど、それもまた僕の魅力ということで。 Continue reading “2/3 (金) 21:00 初心忘るべからず”
試験も半分以上終わった、の一方で、沢渡は明日から、まとめて受けに行くそうだ。もちろん、試験問題の漏洩はしない約束だ …これは学校側からというよりも、沢渡側からの要望だ。沢渡はもちろん、不正を好むわけなどなく、というか、いずれにせよ満点を取ってしまうんだろうと思う。 Continue reading “2/2 (木) 22:30 心のゆとり”
「ちょっと一息入れようか。相談って何?」
今日も沢渡から、あれこれと試験に出やすそうなポイントを教わっている。明日は暗記科目が多いからまだ楽かな? Continue reading “2/1 (水) 23:30 相談”