1/9 (月) 22:00 前夜

今日から新学期。冬休みは深雪と過ごす時間を時々作りながらも、議会のための準備を集中的に進めることができた。両殿下は明後日帰国される。楽しそうな写真が一度だけ送られてきたけれど、お二人の時間を楽しまれているのか、それ以外は全く音沙汰がない。…僕のことを信頼して任せてくださったのだと思うと嬉しいし、その間の成長を見ていただくのが楽しみで、仕事にも熱が入った。 Continue reading “1/9 (月) 22:00 前夜”

1/7 (土) 12:00 悪い予感

大胆な貴くんに翻弄されっぱなしの私は、面と向かって話をしているだけで何となく気恥ずかしくなってくる。

「舞がそんなにシャイだなんて知らなかったよ」

そうやって私の頬に手を添えてくる様子も、本当の王子様みたいで…、というか、本当にこの国を継ぐ予定の皇太子殿下なわけだけど、今更ながら素敵すぎて戸惑ってしまうというか。 Continue reading “1/7 (土) 12:00 悪い予感”

1/4 (水) 14:00 美術館見学

舞も絶対、分かっていてやっているに違いない。

ここ数日、あまりにも素を出し過ぎていることに自分でも驚いているが、本当は僕だってありのままの姿でいたいんだ。それに何よりも、これは新婚旅行、僕たちだけの時間なんだ。だから舞には、本当の自分を見せてもいいと思う。…これが最後になるかもしれないし。 Continue reading “1/4 (水) 14:00 美術館見学”

1/3 (火) 9:00 自然

さすがの貴くんも、随分とのんびりしているみたい。今まで相当忙しかったから、貴くんにものんびりする権利はあるし、それ以上にのんびりしたいと思うほど疲れていたみたい。こうやって隣で微笑んでくれているのを見ると、新婚旅行先の選択は正解だったのだと思う。

「今日は何する?」 Continue reading “1/3 (火) 9:00 自然”