一方沙紀も、告白が受け入れられたのにうまくはいっていないみたい。
「朝霧くんって、ホントにヴァイオリン命みたい。それだけのために生きてるって感じ」 Continue reading “9/29 (火) 16:15 ぎこちない関係”
小説の部屋
一方沙紀も、告白が受け入れられたのにうまくはいっていないみたい。
「朝霧くんって、ホントにヴァイオリン命みたい。それだけのために生きてるって感じ」 Continue reading “9/29 (火) 16:15 ぎこちない関係”
秋は悩みの季節・・・。
昼休みには、素早く食事を取って、兼古先輩の選挙の応援をした。それを園田先輩が面白くないと思っているのは事実。 Continue reading “9/28 (月) 23:30 比較”
今日はかねてから頼まれていた朝霧との約束を果たしに、彼の実家に伺うことになった。
「ゴメン、かなみはミーハーだから、やかましいかもしれない。先に断っておくよ」 Continue reading “9/27 (日) 14:30 再会”
体育祭では特に変わったことはなく、そしてミスキャスト上演会のことは・・・忘れてしまおう。お願いだから、一生懸命練習した新作のときよりも盛り上がるのはやめてほしい。
そして我が部はそのまま、打ち上げ会場へとなだれ込んだ。今日で三年生は引退。長くもあり短くもあった日々は、貴重な経験続きだった。しかし、今日の主役になっているのは兼古先輩のようで。・・・荒れること、荒れること。でも、みんなはそれを見て楽しんでいる。 Continue reading “9/25 (金) 23:00 最後の夜”
そして、我が模擬店には、本日も豪華なお客様がいらした。凄いなぁ~、と辺りがどよめいているが、遠巻きに見守っていることしかできないみたいだ。
「ご注文はお決まりでしょうか」
「そうだね・・・、コーヒーとアイスクリームを二つずつお願いします」
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」 Continue reading “9/24 (木) 16:30 セレブリティー”
今日の公演終了後に、ミスキャスト上演会の公開抽選会が行われた。そこで僕が当たった役とは・・・木。ひたすら立ってるだけみたいだ・・・腕がだるくなりそうだな。でもそれより大変な役を引き当てた人がいる。
「沢渡。コーヒーを二つ」 Continue reading “9/23 (水) 15:30 ウェイター”
実は部長とは激しくやり合ってしまった。・・・今思えば、部長は僕にとにかく鬱憤晴らしをしたかったに違いない。僕もそれに応じるようにすべてのことを話したけれど、部長は収まらず、つかみかかってきた。だから、2、3発は殴られておいた。・・・その後は逆にしっかり仕返しをさせていただいたけど。もちろん手加減はして。 Continue reading “9/22 (火) 15:00 ダンスパフォーマンス”
いよいよ明日から文化祭、そして体育祭、の学園祭が始まる。演劇部の公演は文化祭の1、3日目に新作、そして2日目には先の全国大会での作品を演じることになった。そして体育祭の後の後夜祭では、ミスキャスト上演会というものを開くらしい・・・抽選で役を決めるなどという恐ろしい企画だ。先日台本が配られたのだけど、妖精などが出てきてとてもメルヘンなので、主要な役には当たりたくない・・・。 Continue reading “9/21 (月) 23:00 前日”
朝起きてみても沢渡がベッドにいた様子はなかった。部長との話がいつまで続いたのか、その後宮殿に帰ったのか、その辺りは分からない。が、まだ時間的に早かったので、ヴァイオリンを持って散歩に行くことにした。 Continue reading “9/20 (日) 7:00 Love Song”