-シーン11、朝-
深雪:希、起きて。9時から朝食だって。
沢渡:ああ?…今、何時?
深雪:8時半よ、…おはよう。
もう8時半か…よく寝たな。あまりに気持ちよくて、もう少し眠っていたい気分。 Continue reading “12/18 (日) 16:00 孤島での誕生パーティー2”
小説の部屋
-シーン11、朝-
深雪:希、起きて。9時から朝食だって。
沢渡:ああ?…今、何時?
深雪:8時半よ、…おはよう。
もう8時半か…よく寝たな。あまりに気持ちよくて、もう少し眠っていたい気分。 Continue reading “12/18 (日) 16:00 孤島での誕生パーティー2”
お昼前に、殿下とともに、深雪と兼古先輩、清水先輩の到着を待った。
「いらっしゃい、僕も楽しみだよ。今日と明日、ゆっくりしていってね」
お世話になります、と三人揃って殿下に一礼。
「僕のためにありがとうございます。…それにしてもこんなにたくさん何を持ってきたんですか?何でも揃っていますよ」
仕官が荷物を台車に載せてついてきた。 Continue reading “12/17 (土) 23:30 孤島での誕生パーティー1”
週末ともなればげっそりした顔をしている人が多いのだけど、殿下はご機嫌なご様子だった。
「いよいよ明日だね。楽しみだよ。沢渡くんは自然体のままでいいからね」
とおっしゃってくださっても、僕には何のことだかさっぱり。 Continue reading “12/16 (金) 23:00 不安”
「沢渡さん、少々よろしいですか?」
「・・・ゴメン、後にしてくれる?ここだけ覚えさせて」
今日もまた学校でテストを受けるわけだが、学校へ向かう車の中、まだテスト勉強が終わっていない。 Continue reading “12/15 (木) 11:00 こんなに近くにいるのに・・・”
学校に着いたのがたまたま休み時間になったせいで、
「誕生日までにまた学校に来ることある?」
「何か今ハマっているものはありますか?」
「~の舞台って、観に行く予定ある?」
などと、廊下を歩く最中に質問攻めに遭ってしまった。いえ、お気持ちだけで十分です。何かいただいたところで、お返しすることもできませんから。 Continue reading “12/14 (水) 13:00 渇き”
でも、仕事のときは私情を挟まない。まず僕は、政治家としての務めを果たさなければならない。そして世間で認められるようになって初めて、彼女に会いに行く資格が得られると思っている。 Continue reading “12/13 (火) 16:00 空白の瞬間の中で”
アイツは無防備すぎる。僕といることが普通になってきたのはいいことだけど、あまりにも男を知らなさすぎている。そのあたりは少しも成長していない気がするな・・・。さすがにご両親がいる家では、万が一のことがあってはいけないのでずっと我慢してきた。でも、週末のパーティーでは二人きりの時間を邪魔されることはないだろうから、心置きなく愛し合いたい。もう少しの辛抱だ・・・。 Continue reading “12/12 (月) 23:30 疲労の果て”
それでもまずはテストをクリアしなければ!と、午後は勉強に励んでいたものの、まだ数学の問題がスムーズには解けない。希がコピーしてくれた、去年のテストの解答の意味を何とか読み取ろうとしているのだけど、2行目から3行目がどうしてこうなっているのかがよく分からない。・・・聞いてみようかな?と思ったのが2時間前、そして今、希が隣にいる。 Continue reading “12/11 (日) 21:30 居心地のよさ”
テレビのワイドショーを見ていたら、希がインタビューに答えていた。
「もうすぐ誕生日を迎えられますが、当日のご予定は?」
「殿下が誕生会を企画してくださっているそうなので、近しい人たちと一緒に過ごすことになりそうです」
「もちろん、彼女もご一緒ですよね」
「今回の件に関しては殿下がひた隠しになさっていますので、当日までは何も教えていただけないのです。招待客リストに入れてくださっていると嬉しいのですが、実際のところはどうなのでしょう?」 Continue reading “12/10 (土) 23:30 心配事”
と言いつつ、あれから希とは会っていないわけだけど、プレゼントを何にするかはかなり絞り込めた。いつもはなかなか眠れない、と言っていたから、眠れるようなグッズにしようと思う!
というわけで放課後、若菜に買い物に付き合ってもらった。冬場は制服の上にコートを着るので、そのまま出かけてもクリウスの学生だということで注目を集めずに済む。 Continue reading “12/9 (金) 17:00 プレゼント選び”