12/17 (土) 23:30 孤島での誕生パーティー1

お昼前に、殿下とともに、深雪と兼古先輩、清水先輩の到着を待った。

「いらっしゃい、僕も楽しみだよ。今日と明日、ゆっくりしていってね」

お世話になります、と三人揃って殿下に一礼。

「僕のためにありがとうございます。…それにしてもこんなにたくさん何を持ってきたんですか?何でも揃っていますよ」

仕官が荷物を台車に載せてついてきた。 Continue reading “12/17 (土) 23:30 孤島での誕生パーティー1”

12/14 (水) 13:00 渇き

学校に着いたのがたまたま休み時間になったせいで、

「誕生日までにまた学校に来ることある?」

「何か今ハマっているものはありますか?」

「~の舞台って、観に行く予定ある?」

などと、廊下を歩く最中に質問攻めに遭ってしまった。いえ、お気持ちだけで十分です。何かいただいたところで、お返しすることもできませんから。 Continue reading “12/14 (水) 13:00 渇き”

12/12 (月) 23:30 疲労の果て

アイツは無防備すぎる。僕といることが普通になってきたのはいいことだけど、あまりにも男を知らなさすぎている。そのあたりは少しも成長していない気がするな・・・。さすがにご両親がいる家では、万が一のことがあってはいけないのでずっと我慢してきた。でも、週末のパーティーでは二人きりの時間を邪魔されることはないだろうから、心置きなく愛し合いたい。もう少しの辛抱だ・・・。 Continue reading “12/12 (月) 23:30 疲労の果て”

12/11 (日) 21:30 居心地のよさ

それでもまずはテストをクリアしなければ!と、午後は勉強に励んでいたものの、まだ数学の問題がスムーズには解けない。希がコピーしてくれた、去年のテストの解答の意味を何とか読み取ろうとしているのだけど、2行目から3行目がどうしてこうなっているのかがよく分からない。・・・聞いてみようかな?と思ったのが2時間前、そして今、希が隣にいる。 Continue reading “12/11 (日) 21:30 居心地のよさ”

12/10 (土) 23:30 心配事

テレビのワイドショーを見ていたら、希がインタビューに答えていた。

「もうすぐ誕生日を迎えられますが、当日のご予定は?」

「殿下が誕生会を企画してくださっているそうなので、近しい人たちと一緒に過ごすことになりそうです」

「もちろん、彼女もご一緒ですよね」

「今回の件に関しては殿下がひた隠しになさっていますので、当日までは何も教えていただけないのです。招待客リストに入れてくださっていると嬉しいのですが、実際のところはどうなのでしょう?」 Continue reading “12/10 (土) 23:30 心配事”

12/9 (金) 17:00 プレゼント選び

と言いつつ、あれから希とは会っていないわけだけど、プレゼントを何にするかはかなり絞り込めた。いつもはなかなか眠れない、と言っていたから、眠れるようなグッズにしようと思う!

というわけで放課後、若菜に買い物に付き合ってもらった。冬場は制服の上にコートを着るので、そのまま出かけてもクリウスの学生だということで注目を集めずに済む。 Continue reading “12/9 (金) 17:00 プレゼント選び”