もちろんそんな僕の様子を知っているのはごく一部の身内だけなので、晩餐会は一通り終わり、隣の部屋で行われる歓談パーティーになると、一段と盛り上がりを見せ始めた。
有紗さんはピンクの光沢があるドレスを着ていて、それはそれで似合っていたし、見栄えのよいヘンケル殿下との仲むつまじい様子は、幸せの絶頂といったところだ、傍目から見ると。・・・この数日本当に神経がブチ切れそうだけど、実際に話したのは結城と朝霧にだけ。こんな状況で深雪に電話すると返って問題を引き起こしそうなので、それは控えている。・・・試験を受けに行くことが出来ればどんなに幸せだっただろうか。 Continue reading “5/26 (金) 21:00 お祝いの言葉”