そして議会はあっという間に解散することになり、1ヵ月後に選挙が行われることになった。・・・しばらくは世間が慌しくなりそうだ。
しかし、それにしても、疲れが目に見えてたまっている。
「竹内、僕は大丈夫そうに見えるかな?」
やっと帰ってきて執務室にたどり着いたところで、竹内に聞いてみる。 Continue reading “2/12 (金) 22:30 末路”
小説の部屋
そして議会はあっという間に解散することになり、1ヵ月後に選挙が行われることになった。・・・しばらくは世間が慌しくなりそうだ。
しかし、それにしても、疲れが目に見えてたまっている。
「竹内、僕は大丈夫そうに見えるかな?」
やっと帰ってきて執務室にたどり着いたところで、竹内に聞いてみる。 Continue reading “2/12 (金) 22:30 末路”
よくない方向に。議会にて意見が真っ二つに割れ、解散する可能性が高まってきた。
「結城、沢渡くんを呼んで」
「分かった、授業が終わったらすぐに呼ぶよ」
「そうじゃなくて今すぐ。・・・別に手伝ってもらおうと思っているわけじゃない。この一大事をしっかり見届けてもらおうと思って」 Continue reading “2/11 (木) 23:00 寄せる波”
「まだここにいたのか」
・・・ああ、こんな時間。さすがに疲れも感じられるようになって来た。外国とのやり取りには時差がつきもので、となると、時間の感覚もだんだんおかしくなってくる。 Continue reading “2/10 (水) 23:30 執務室にて”
今のところ僕の形勢は不利。どうして分かってもらえないのだろう。今は僕の意見が一番よさそうなのに。
「客観的に見ていて、どうだった?」
こういうときに頼りになるのはやはり結城だ。そう、僕はおもいっきり当事者なので、主観がすべてになってしまっている。 Continue reading “2/9 (火) 23:00 風”
実はこのところ、ある国の情勢に不穏なムードが高まってきていたので警戒していたのだけど、ついに爆発してしまったようだ。我が国としてはどんな立場をとるのか、そしてどんな対応をするのか、決断までの猶予はそれほど長くない
「ここが正念場だね」 Continue reading “2/8 (月) 18:30 戦闘開始”
こんなときには有紗さんとも顔を合わせ辛い、と思っていたら、急用が出来て会えないとのことだった。正直ホッとした。・・・しかし会いたいときにはいつでも会うことにしたはずが、逆に気持ちが落ち着いてしまったとかで、結局いつものように土曜日に会うだけにとどまっている。
そして僕はピアノを弾いていた。この一週間は一体何だったのだろう。 Continue reading “2/7 (日) 23:30 反省”
定例の土曜夕食会は・・・。
「何だよお前、妙に意識しやがって」
結城はいつもの様子を全く崩さないので、ついにはバカバカしくなって来ていた。一人悩んでいた僕は一体なんだったんだ。 Continue reading “2/6 (土) 19:30 意見します!”
このままではいけない、いけないと思いつつ、思えば思うほど気持ちが焦って情緒不安定になる。
「どうしたの?昨日からずっと変だよ。大丈夫?」 Continue reading “2/5 (金) 22:30 僕のために?”
我ながら、望月先輩の前で泣いてしまったことがショックで、加藤にしばらく慰めてもらう羽目になった。・・・結城は当然仕事。夜まで会えないのに、とてもそれまで平静を装い続けることができそうになかったからだ。
そして夜・・・。今日は宮殿の僕の部屋で朝霧と勉強した後、結城の部屋に向かった。
「どうしたんだ?一体」 Continue reading “2/4 (木) 1:30 気まずさ”
試験一日目。無事に終わったけれど、実はこのあと約束がある。望月先輩から食事に誘われてしまったのだ。
もう3年生は自由登校になっている。なのにわざわざ僕に会いにくるだなんて、かなり複雑だ。 Continue reading “2/3 (水) 12:30 二人きりの部屋で”