「私のことを忘れていたわけじゃないでしょうね」
会うなり言われたけれど、それは僕のほうのセリフだ。Blue Ribbon Dayのプレゼントは、どうなったんですか?でも、ここで催促したら男が廃る!? Continue reading “8/22 (土) 23:00 プレゼント”
小説の部屋
「私のことを忘れていたわけじゃないでしょうね」
会うなり言われたけれど、それは僕のほうのセリフだ。Blue Ribbon Dayのプレゼントは、どうなったんですか?でも、ここで催促したら男が廃る!? Continue reading “8/22 (土) 23:00 プレゼント”
相変わらず、上柳さんからは何も言ってこない。園田先輩から話が行っていないわけではないと思うのだけど・・・、彼女の僕に対する態度は特に変わっていない。それとも先輩が話していないのかな?だとしたら、先輩は何かを企んでいるのか・・・? Continue reading “8/21 (金) 13:00 調査結果”
兼古先輩は、特に何も言ってこなかった。清水先輩には話してしまったのかどうか・・・、いずれにせよ、清水先輩も秘密は守ってくれそうな気がする。
そして僕は朝霧に提案をした。楽士だということはもう話してしまったのだから、先輩方に演奏を聴いてもらってはどうか、と。 Continue reading “8/20 (木) 22:00 音楽”
それはあまりにも突拍子のない憶測だったので笑って否定したけど、続けて読んでみると、調べられることは全部書かれていたので驚いた。僕が地方都市生まれなこと、幼稚園卒園後家族は首都に引っ越してきたが、僕の足取りは不明になったこと、いくつかの国で短期留学をしたこと、高校入学と共に家族と暮らすようになったが、宮殿に頻繁に通っていること。そして朝霧は、宮殿に暮らしているらしいとのこと。 Continue reading “8/19 (水) 22:00 嘘”
しばらく国を離れていたせいか、それとも僕には関係ないと思っていたせいか、僕はBlue Ribbon Dayという日を完全に忘れていた。それは、女性が男性に贈り物をする日・・・。昨日は部活のあとに部員からあれこれもらっただけでなく、自宅に帰った後で勝手に送られてきたものをたくさん見る羽目になった。実は、去年までは母以外の人からもらったことがなかったのだから、この展開にはすっかり驚いてしまった。 Continue reading “8/18 (火) 12:30 余波”
こうなったら僕も!とばかりに、自宅に帰ることにした。この二週間、殿下の器の大きさと度胸の据わり具合を存分に拝見させていただいたので、何とかしなければと思ったのだ。元を正せばこれは僕自身の問題だし、殿下が責任を負うとまで言ってくださっているのだから、あれこれ悩んでいる場合ではない。昨夜自宅に帰り、今日は自宅から学校に行くことにした。 Continue reading “8/17 (月) 16:30 部活再開”
「いっそのこと、僕が紹介すればよかったんじゃないかな?」
「何言ってるんだ、お前が出て行ってどうする」
「でも、そうじゃないと逆に話がややこしくなるんじゃないのか?下手に隠そうとするから難しくなるんだよ、真実を話してしまえば、もうこの件はお終いでしょ」 Continue reading “8/16 (日) 22:00 口裏合わせ”
仕事はすべて終了ということで、打ち上げも兼ねて殿下が舞台を観に連れて行ってくださることになった。今日のはお芝居ではなくショーなのだそうだ。しかし、我々側近は警備を怠るわけにはいかない。 Continue reading “8/15 (土) 22:40 遭遇”
殿下が晩餐会に出席されているので、沢渡さんはフリーとなった。今回は秘書として同行されている以上、華やかな宴に用はない。
さすがの沢渡さんも、根を詰めた仕事が続いているせいでお疲れのご様子だった。よって部屋でゆっくり休んでいただくことも考えたが、折角なので街に出られてはどうかとお誘いしてみた。・・・それにお土産は買わなくてもよろしいのですか? Continue reading “8/14 (金) 22:30 星空の思い出”
事態は複雑なことに発展していた。沢渡さんの調査をしていたのは複数の組織で、それぞれが結託したり偽の情報を流したりし始めたのだそうだ。
「それからインターネットで検索したら、沢渡さんに関して随分多くの情報が流されていたので、驚きました。・・・私は帰らせていただいたほうがよろしいでしょうか?」 Continue reading “8/13 (木) 23:00 環境作り”