1/12 (火) 23:00 協力依頼

夜、僕にも何か出来ることはないかと、結城を探しに行く。すると、

「今日のところはまだいい。みんなが疲れて来た頃には、助けを求めるから」

と、あっさり追い返されてしまった・・・つまらない。せめて、録画してあった議会中継やメディアの報道をチェックしておくか・・・このくらいしかすることがない。けど、これがいずれは役に立つはずだから。 Continue reading “1/12 (火) 23:00 協力依頼”

1/11 (月) 16:30 始まりの日

今日は始業式、と共に議会の始まり。僕が作成に携わった予算案が通るのかどうか心配だけど、今のところはとにかく学校に行くしかない。

先日殿下の代理を務めさせていただいたときもそうだったけど、とりあえず表舞台に立たないことが陛下の方針だ。・・・夕食会でもすっかり目立ってしまったらしく、僕の元へはひっきりなしに人が訪れた。それでいて素性は明かしていないのだから・・・高校生であることはもちろん内緒、今後は写真もできるだけ撮られないように、と言われてしまった。 Continue reading “1/11 (月) 16:30 始まりの日”

1/7 (木) 23:30 我が姿

明日には帰国しなければならないから、今日が最後。でもこれ以上彼女に近づきたくなかったので、予定を変更してモーリスの国に行くことにした。・・・いきなりのことで舞は緊張していたけれど、国王陛下にも挨拶をさせていただいた。

当のモーリスは、まだ失恋の痛手が大きいようで、部屋にこもりっきりになっているとのことだったが、僕たちは入れてもらえた。実は陛下からも「ウチのバカ息子をお願いします」と頼み込まれたのだった。・・・実際にはおっしゃらなかったが、そんな表情をなさっていた。 Continue reading “1/7 (木) 23:30 我が姿”

1/4 (月) 2:00 喧騒の中で

「いいじゃないの貴くん。私たちは、これからずっと一緒にいられるんだから」

結局、三人でイベントを見に行き、その後バーに移動した。・・・舞がそう言うなら仕方ないけど、内心はかなり面白くない。モーリスは舞にばかり話しかけている。物理学の教授がこんな賑やかな街中のバーにいるとは思えないけれど、人が多いところのほうが自然に接することができる。ただ、世の中そんなにうまく行くのか・・・、と思っていたら、 Continue reading “1/4 (月) 2:00 喧騒の中で”

1/3 (日) 22:00 今夜だけは・・・

そんなことで仲間が一人増えてしまったわけだけど、何やら以前と様子が違う。確か自由に行動させてもらえないと言っていたはずなのに、今はお付きの人が一人のみ。それに表情もいい。

“何かあった?”

部屋のキッチンで舞がお茶の準備をしてくれている間に、彼に聞いてみる。

“好きな人ができた” Continue reading “1/3 (日) 22:00 今夜だけは・・・”