まだあの感覚が身体の中に残っている。
あの瞬間僕は、僕ではない全くの別人になることができた。・・・それがこんなにも快いことだなんて、知らなかった。 Continue reading “4/18 (土) 19:30 親心”
小説の部屋
まだあの感覚が身体の中に残っている。
あの瞬間僕は、僕ではない全くの別人になることができた。・・・それがこんなにも快いことだなんて、知らなかった。 Continue reading “4/18 (土) 19:30 親心”
朝霧が意外なほどソツなくこなしたのを見て、余計に緊張してきてしまった。もともと彼は芸術家なのだ、自分の世界を作り上げることに関しては長けている。 Continue reading “4/17 (金) 17:00 オーディション”
とりあえず教室でも、上柳さんとは話ができるようになった。とは言え、今度はまたそのことで男子から目をつけられた模様。視線が冷たい。・・・でも、何だか逆にバカバカしくてかわいそうになってきたので、気にしないことにした。いいんだ。僕には信頼できる人がいるから、それで十分。学校もなかなか大変なものだ。 Continue reading “4/16 (木) 15:00 視線その2”
「これってやっぱり、少し練習したほうがいいのかな?」
朝霧が言い出したら僕も不安になって、今日もまた演劇部の部室に行ってしまった。やはり昨日部長がああ言ったからなのだろう、昨日見かけた人が何人もいる。となると、僕たちも来てよかったわけだ。 Continue reading “4/15 (水) 17:00 予習”
もう、クラスの訳の分からない空気は極力考えないようにしようと思った。しかしそれだけで気持ちが随分楽になった気がする。 Continue reading “4/14 (火) 17:00 部活見学”
宮殿にいることは気持ち的には落ち着けるからいいけれど、平日の分を埋めるためにどうしてもスケジュールが過密になってしまい、結構疲れる。
「沢渡さん、そろそろお戻りになりませんと・・・」 Continue reading “4/12 (日) 22:00 不安”
数日振りに宮殿に帰ると、やはりホッとした自分がいた。しかし落ち着く間もなく、新しくいただいた財務の仕事に追われ、やりがいはあったけど少し疲れた。
「さっそくやらかしてくれたそうじゃないか?」 Continue reading “4/11 (土) 19:30 報告”
お風呂上がりに冷たいものがほしくなってキッチンに寄ってみたら、兄が夕食を取っているところだった。
「お帰りなさい。遅かったんだね」 Continue reading “4/10 (金) 23:00 過去と未来”
ならば、と僕は一人で外出してみることにした。僕が一人で街を歩くなどということは初めてのようなものなので、緊張する。電車の乗換えで間違ったりしないか心配だ。 Continue reading “4/9 (木) 16:00 迷子”