「祐輔、新情報!」
休み時間、クラスメートが駆け込んでくる。
「どうした?」
小説の部屋
何やら人目を引く新入生がいる。その噂は瞬く間にクリウスの2,3年校舎に広がった。しかしみんなの興味の的は、芸能人ばりのルックスや高校生とは思えない落ち着いた雰囲気ではないらしい。 Continue reading “4/20 (月) 16:30 新入部生”
そして夜も更けた頃…僕は有紗さまの訪問を受けていた。
「遅くなりましたが、入学祝いのお礼を言わせてください。ありがとうございました」
先日いただいたコロンは、すでに愛用させていただいている。とても僕好みで、気分が安らぐ。 Continue reading “4/19 (日) 1:30 恋人たちの夜”
まだあの感覚が身体の中に残っている。
あの瞬間僕は、僕ではない全くの別人になることができた。・・・それがこんなにも快いことだなんて、知らなかった。 Continue reading “4/18 (土) 19:30 親心”
朝霧が意外なほどソツなくこなしたのを見て、余計に緊張してきてしまった。もともと彼は芸術家なのだ、自分の世界を作り上げることに関しては長けている。 Continue reading “4/17 (金) 17:00 オーディション”
とりあえず教室でも、上柳さんとは話ができるようになった。とは言え、今度はまたそのことで男子から目をつけられた模様。視線が冷たい。・・・でも、何だか逆にバカバカしくてかわいそうになってきたので、気にしないことにした。いいんだ。僕には信頼できる人がいるから、それで十分。学校もなかなか大変なものだ。 Continue reading “4/16 (木) 15:00 視線その2”
「これってやっぱり、少し練習したほうがいいのかな?」
朝霧が言い出したら僕も不安になって、今日もまた演劇部の部室に行ってしまった。やはり昨日部長がああ言ったからなのだろう、昨日見かけた人が何人もいる。となると、僕たちも来てよかったわけだ。 Continue reading “4/15 (水) 17:00 予習”
もう、クラスの訳の分からない空気は極力考えないようにしようと思った。しかしそれだけで気持ちが随分楽になった気がする。 Continue reading “4/14 (火) 17:00 部活見学”
宮殿にいることは気持ち的には落ち着けるからいいけれど、平日の分を埋めるためにどうしてもスケジュールが過密になってしまい、結構疲れる。
「沢渡さん、そろそろお戻りになりませんと・・・」 Continue reading “4/12 (日) 22:00 不安”