4/6 (木) 11:00 始まりだというのに

始業式にクラスが発表されるのでまだ正式ではないけれど、二年生になってから初めての学校。なんだか信じられない。あっという間の一年だったけど、演劇そして希に出逢って、目まぐるしいほどいろんなことが変わった一年だったとも思う。正直言って親に無理やり入れられた学校だったし、友達を作るにしてもうわべだけの付き合いにはもううんざりしていた。なのに、今はどう?こんなにワクワクしながら学校に来てるなんて。 Continue reading “4/6 (木) 11:00 始まりだというのに”

4/5 (水) 9:00 散歩道

クリウスに春が訪れていた。

春休みでほんの少し来なかった間に随分と暖かくなり、花々も赤や黄色に花壇を彩っていた。冬生まれの僕としてはこれからの季節を思うと少しばかり憂鬱にならざるを得ないが、こんな穏やかな・・・思わず伸びをしたくなるような気候に加え、辺りには誰もいないという特殊な景色を無駄にすべきではないと、校門から生徒玄関までを加藤と共に歩くことにしたのだった。 Continue reading “4/5 (水) 9:00 散歩道”

4/2 (日) 19:00 家庭教師の時間

春休みだというのに、全然休ませてくれないじゃない。どうしてこんなに宿題が多いのよう!私でさえなかなか終わらないのに、希はいつやってるんだろう?真剣に思っちゃう。だって時々見てくれる時もあるけど、私に付きっきりになってくれるから、勉強しているところなんてほとんど見たことがない。

それにしてもこの数学・・・何よ・・・。チンプンカンプン・・・。 Continue reading “4/2 (日) 19:00 家庭教師の時間”

Introduction

『学園の貴公子第2章』は、ホースタッド王国にあるクリウス学園高等学校を舞台に、高校生皇太子である沢渡希くんと、その周囲の人々の様子を描いた小説です。

この貴公子シリーズは、『学園の貴公子序章』『学園の貴公子』『学園の貴公子第2章』『王宮の貴公子』と今のところ4作あり、そのうちの3作目、つまり沢渡くんが高校3年生の一年間を描いています。

以前別のサイトで、2002年の4月1日から2003年の3月31日まで、毎日リアルタイム更新をしていました。しかしその後、何故かそのサイトが見られなくなってしまったので、今回こちらに改めて投稿することにいたしました。

ただ、初出時とは、日にち曜日が異なっていること、また20年の月日の流れに耐えられない箇所は、一部変更しておりますのでご了承ください。

また、2022年から2023年にかけて、前2作を一日二話ずつ更新していたのですが、ちょうどその続きの4/1が今年の曜日とあっているので、今回は1日1話ずつ、リアルタイムに更新していく予定です。

それでは、初心者の方向けに、また既読者の方には復習のために、これまでのあらすじを紹介しておきます。

 

ー『学園の貴公子序章』あらすじー

クリウス学園高等学校に、沢渡希が入学する。彼は幼稚園卒園後にホーンスタッド国王宮に招宮され、特別に英才教育を受けてきた。しかし同年代の子どもたちと過ごす時間がなかったため、コミュニケーションにやや難がある。

入学当初は、周囲に馴染めず浮いていたが、才色兼備な彼は、徐々に頭角を現していく。演劇部での活動は、彼の高校生活を豊かなものにする一方で、同級生とのトラブルは、彼の心に爪痕を残すことになる。

 

ー『学園の貴公子』あらすじー

2年に進学し、演劇部に新しい部員が入ってきた。沢渡は第一印象から深雪に興味を持ち、兄弟役を演じることで親密な関係になっていく。沢渡の親友でもある朝霧がヴァイオリンの国際コンクールで優勝したことをきっかけに、沢渡は財務長官に就任する。

しかし沢渡が兄のように慕っていた響皇太子殿下、妃殿下が、新婚旅行先で飛行機事故に巻き込まれ、お亡くなりになってしまう。突然の訃報に動揺を隠せないが、沢渡は皇太子に即位する。深雪との交際も順調で、将来のことを約束している。

 

ー『学園の貴公子第2章』登場人物ー

沢渡希 (Sawatari Nozomi)
ホーンスタッド国皇太子、財務長官。クリウス学園高等学校生徒会長、演劇部所属。
貴公子としての誉れ高い華麗な活躍の陰で、努力をし、時々神経質なくらい悩み苦しんでいる、本当は普通の17歳。国王陛下に即位する日のため、仕事にプライベートに毎日修行中。

川端深雪 (Kawabata Miyuki)
クリウス学園高等学校2年、演劇部所属。沢渡の恋人。
沢渡に出逢いつまらなかった人生が一変、まさにホーンスタッドのシンデレラ!とても健気でひたむきな女の子だが、演劇においては生まれ持ったセンスで他を圧倒する。

朝霧智史 (Asagiri Satoshi)
ホーンスタッド国ヴァイオリン楽士。クリウス学園高等学校 3年、演劇部所属。沢渡の親友。
国際的なヴァイオリンコンクールで優勝して以来、リサイタルやCDリリースが大成功、音楽家として人生の岐路に立っている。沢渡に絶大な信頼を寄せていて、彼の言うことには逆らわない。かなりお人好し。

兼古祐輔 (Kaneko Yusuke)
大学1年生。兼古建設大臣の息子。前生徒会長、演劇部の先輩であり沢渡の友人。
この春、大学で政治経済を学ぶことを条件に、芸能界デビューする。外見も性格も世間一般的にイケてる男なのに、恋人である美智枝には頭が上がらない。

清水美智枝 (Shimizu Michie)
大学1年生。前演劇部部長。兼古の恋人。
この春から芸術大学で、本格的に演出と脚本を学ぶ。面倒見がよく、姉御肌タイプ。年齢の割に、大人びて落ち着いている。

早川一真 (Hayakawa Kazumasa)
イスト学園高等学校生徒会長。
当初は沢渡を目の敵にしていたが、今では親しくなり、高校卒業後は入宮を考える。成績は全国トップながら、恋愛に関してはかなり晩熟。

結城憲弘 (Yuki Norihiro)
王宮顧問、沢渡の教育係兼相談役。35歳。
父のように兄のように面倒を見てきてくれた、沢渡の一番の理解者。ただし徐々に親離れを検討中。

加藤慎一郎 (Katoh Shin’ichiro)
沢渡の側近。
武道の師範であり警護をするのが本業だが、今ではマネージャーとして公私にわたり世話をしている。

江口有紗 (Eguchi Arisa)
国王陛下の娘であり秘書。沢渡の前の彼女。
過去の出来事から、沢渡としては出来るだけ関わりたくない相手。今年の秋にとある国の皇太子殿下と結婚する。

響貴久 (Hibiki Takahisa)
前皇太子殿下。享年28歳。
舞妃殿下と共に突然の事故でお亡くなりになったが、響の精神は、形見である指輪と共に、沢渡の中に生きている。

 

それでは、お楽しみください。

March

3.01(水) 23:30 女神
3.02(木) 16:00 ライバル
3.03(金) 23:00 ドツボ
3.04(土) 17:00 アドバイス
3.05(日) 23:30 深夜の帰宅

3.06(月) 23:00 イイ男になるための試練
3.07(火) 23:00 公然デート
3.08(水) 22:00 決別
3.09(木) 12:00 慌ただしい再会
3.10(金) 23:00 打ち上げ
3.11(土) 23:30 急所
3.12(日) 19:00 頑張ったごほうび

3.13(月) 21:00 殿下の日常
3.14(火) 9:00 議会見学
3.15(水) 16:00 意外な一面
3.16(木) 15:00 ライバル
3.17(金) 20:00 内部打ち上げ
3.18(土) 18:00 プライベート打ち上げ
3.19(日) 20:00 打ち合わせ

3.20(月) 10:00 議会見学報告会
3.21(火) 20:00 モデルデビュー
3.22(水) 7:00 朝の情報番組
3.23(木) 16:00 今できること
3.24(金) 10:00 終業式
3.25(土) 23:00 迷いの森
3.26(日) 21:00 H-K Time

3.27(月) 22:00 旅行の準備
3.28(火) 23:50 未来への約束
3.29(水) 16:00 自分探しの旅
3.30(木) 19:00 長い目で見て
3.31(金) 22:00 目標